宝箱
珍しかった焼き菓子の空き缶は
子供部屋で一番素敵なデザイン
交換しあって集めた切り抜き
ライブ情報をまとめた手帳
ダビングしたカセットテープ
歌詞を書き起こしたノート
データ移行をしてないままで
再生するのをためらうけど
鉛筆で綴られた言葉と解釈は
いつの間にか薄れてるけど
イントロからソロまで歌えるよ
子供部屋で一番素敵なマジック
子供部屋で一番素敵なデザイン
交換しあって集めた切り抜き
ライブ情報をまとめた手帳
ダビングしたカセットテープ
歌詞を書き起こしたノート
データ移行をしてないままで
再生するのをためらうけど
鉛筆で綴られた言葉と解釈は
いつの間にか薄れてるけど
イントロからソロまで歌えるよ
子供部屋で一番素敵なマジック
巨大迷路
移り変わる雲の色もある
四季折々の花びらもある
何よりも君の笑顔がある
最後に用意されてる出口
いつか辿り着いてしまう
知りたくはなかったのに
四季折々の花びらもある
何よりも君の笑顔がある
最後に用意されてる出口
いつか辿り着いてしまう
知りたくはなかったのに
1st Album
真鍮の輝きを手にして
リクエストを訊いてくれる
曲名を告げるより前に
もう覚めてしまうねと笑う
初めて会えたあなたは
夢の中でさえも遠いんだね
発送が完了致しました
メールが届いて三日目の朝
リクエストを訊いてくれる
曲名を告げるより前に
もう覚めてしまうねと笑う
初めて会えたあなたは
夢の中でさえも遠いんだね
発送が完了致しました
メールが届いて三日目の朝
モニター越し
軽い気持ちで訪れた場所
馴染みのないナイロン弦
予備知識の欠片もなしに
奪われたのは視線と呼吸
途切れ途切れに思い出す
数小節ほどの旋律と言葉
手がかりはそれだけでも
頼りなさより勝る優美さ
現実の扉への地図を描く
馴染みのないナイロン弦
予備知識の欠片もなしに
奪われたのは視線と呼吸
途切れ途切れに思い出す
数小節ほどの旋律と言葉
手がかりはそれだけでも
頼りなさより勝る優美さ
現実の扉への地図を描く
Saxophone
しなやかな指使いと音色
ふと舞い散る夜桜を思う
重苦しい年に出会えた灯
僕の全てが向かい出して
いつか辿り着けるように
靴紐を丁寧に結び直した
ふと舞い散る夜桜を思う
重苦しい年に出会えた灯
僕の全てが向かい出して
いつか辿り着けるように
靴紐を丁寧に結び直した
2937番歌
万葉の時代に倣って
袖を折り返して眠る
ただの端役で良いから
迎えたのは落胆の朝
いつかはと昂揚の朝
袖を折り返して眠る
ただの端役で良いから
迎えたのは落胆の朝
いつかはと昂揚の朝
インタビュー記事
誰かに都合良い空想の束なら
鍵付きの倉庫にしまい込んだ
予約してから十三日目の今夜
磨いて育てて蓄積した言葉は
どんな色彩で綴られてるかな
虹の光だって七色と限らない
眺めて読み返して深呼吸して
安堵と歓喜がダンスを始める
遠く離れた君は曖昧とも遠い
鍵付きの倉庫にしまい込んだ
予約してから十三日目の今夜
磨いて育てて蓄積した言葉は
どんな色彩で綴られてるかな
虹の光だって七色と限らない
眺めて読み返して深呼吸して
安堵と歓喜がダンスを始める
遠く離れた君は曖昧とも遠い
DVD鑑賞
慰めるように優しく耳へ
励ますように力強く胸へ
規則正しい白と黒と指先
滑らかな運びに見とれる
伸びた背で傾げる首とか
曲に合わせ揺れる肩とか
これでもう何度目の再生
真似できないもどかしさ
励ますように力強く胸へ
規則正しい白と黒と指先
滑らかな運びに見とれる
伸びた背で傾げる首とか
曲に合わせ揺れる肩とか
これでもう何度目の再生
真似できないもどかしさ
黒服の紳士
裏方という訳ではないけれど
公の場だとあまり話さなくて
主役はいるじゃありませんか
穏やかな声が聞こえてきそう
Sir Phantomどこに潜んだの
仮面で隠しきれない笑顔の主
照明を浴び現れてくれるはず
その日の為に乗り越えていく
公の場だとあまり話さなくて
主役はいるじゃありませんか
穏やかな声が聞こえてきそう
Sir Phantomどこに潜んだの
仮面で隠しきれない笑顔の主
照明を浴び現れてくれるはず
その日の為に乗り越えていく
26時のラジオ
知らない内に誰かが
無遠慮に塗り替えた
同じ空のはずなのに
勘違いしそうになる
淀んだ視線を避けて
窮屈な箱で呼吸して
うんざりした僕達は
泣いてしまうけれど
繰り返し届けられる
笑い声とメロディに
洗い流されていくよ
君も同じはずなのに
無遠慮に塗り替えた
同じ空のはずなのに
勘違いしそうになる
淀んだ視線を避けて
窮屈な箱で呼吸して
うんざりした僕達は
泣いてしまうけれど
繰り返し届けられる
笑い声とメロディに
洗い流されていくよ
君も同じはずなのに