嵐のあと
手間をかけて乗り継ぐなら
辿り着く現実に目を背けて
あがいて投げ捨てて逃げた
なのに落葉の音がする日は
古びた景色が現れてしまう
自分で選んだ手遅れなのに
辿り着く現実に目を背けて
あがいて投げ捨てて逃げた
なのに落葉の音がする日は
古びた景色が現れてしまう
自分で選んだ手遅れなのに
庭師見習い
忘れられた廃墟ではなくて
庭園に及ばないけど整えて
花の種類は増えたけれども
今でも裏庭には飾られてる
後ろ姿のコートが揺れてる
庭園に及ばないけど整えて
花の種類は増えたけれども
今でも裏庭には飾られてる
後ろ姿のコートが揺れてる
現場検証
君が五線譜に播いていた種は
どんな葉の形と花の色だろう
どれだけ図鑑や伝承を調べても
手がかりは色褪せたかのようで
立ち上がって探しに行きなよ
扉の向こうから誰かが囁いた
どんな葉の形と花の色だろう
どれだけ図鑑や伝承を調べても
手がかりは色褪せたかのようで
立ち上がって探しに行きなよ
扉の向こうから誰かが囁いた
赤色の気配
雨が近付いてくる匂いに
気付いた時のような感触
届かない空に手を伸ばす
頬を撫でる傍のそよ風と
全て奪い去りそうな嵐で
音色を織り上げて笑う姿
全てが染まり始めている
あなたが在るこの世界の
鮮やかな愛おしさたちよ
気付いた時のような感触
届かない空に手を伸ばす
頬を撫でる傍のそよ風と
全て奪い去りそうな嵐で
音色を織り上げて笑う姿
全てが染まり始めている
あなたが在るこの世界の
鮮やかな愛おしさたちよ
審美眼
籠の中には山盛りの林檎
正直に言うと欲張りたい
これ以上は入れられない
甘い香りは栄華と零落を
僕の適量に育てる別れ道
冷えた大地にくずおれる
たったひとつだけなのに
他こそ大切と残したのに
正直に言うと欲張りたい
これ以上は入れられない
甘い香りは栄華と零落を
僕の適量に育てる別れ道
冷えた大地にくずおれる
たったひとつだけなのに
他こそ大切と残したのに
夕立
新しいピックと指が
馴染めずに戸惑って
いまひとつ冴えない
理由はそれだけかな
気晴らしに部屋を出て
遊歩道へと向かうけど
空の色と匂いが変わり
雷を引き連れての登場
走り出す靴は重くて
だけど踏み出す毎に
洗い流されるみたい
虹が架かると良いな
馴染めずに戸惑って
いまひとつ冴えない
理由はそれだけかな
気晴らしに部屋を出て
遊歩道へと向かうけど
空の色と匂いが変わり
雷を引き連れての登場
走り出す靴は重くて
だけど踏み出す毎に
洗い流されるみたい
虹が架かると良いな
夏のイベント
紙コップに注いだドリンク
あの年のツアーTシャツ
あの日つけたリストバンド
少しずつ気分を上げていく
自宅で彼等の音を味わう準備
あの年のツアーTシャツ
あの日つけたリストバンド
少しずつ気分を上げていく
自宅で彼等の音を味わう準備
薄明光線
恍惚を待ち焦がれてる緞帳
身体の芯を震わせる重低音
慈雨を浴びせかける高音質
溶けるような強さで委ねる
今でも忘れたりしていない
未だに会場で感じていない
降り注いだ光の柱を抱こう
人任せにできないから招く
こんな事態でこそ必要火急
身体の芯を震わせる重低音
慈雨を浴びせかける高音質
溶けるような強さで委ねる
今でも忘れたりしていない
未だに会場で感じていない
降り注いだ光の柱を抱こう
人任せにできないから招く
こんな事態でこそ必要火急
泣いた理由
営業ノ許可ハ下リテイマセン
関係者には見えない人達から
通りの向こうから追い払われ
歪んだ視線が背中から刺した
両耳のイヤホンを包み込んで
コーラスから捜し出して追う
あの場所はあるあなたはいる
灯りの消えた夜が続こうとも
関係者には見えない人達から
通りの向こうから追い払われ
歪んだ視線が背中から刺した
両耳のイヤホンを包み込んで
コーラスから捜し出して追う
あの場所はあるあなたはいる
灯りの消えた夜が続こうとも