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十年単位の時差

君が立ったあの場所を
僕は追いかけ駅に立つ

見ていない夢の名残りを
見たくて瞼を閉じてみる

走りながら手を振って
応える声と笑顔を抱え

過去にやっと追いついて
未来もきっと焦がれてる
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バカンスの頃

予定表によれば
今日の君は忙しく
北の街から南の街へ

どちらでもない街で
雲の形にみとれる贅沢

青を横切るあの飛行機
君がくつろぐ姿を空想し
詩歌を口ずさんで風に託す
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一生物の夢

幾つものカメラが向けられた
その中で僕は手を握りしめた
自分の目で見るのが忙しくて

この手に少しも残らない記録
少しずつ美化されそうな記憶

今は遥かなるあの時間と場所
今も風の感触でさえ再生する
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冷淡と配慮の天気

一見綺麗でもっともらしい暴言
会話を避けるために黙り込んだ
ようやく理解できたようだねと
成功に酔う似非評論家はご満悦

皆は干からびた地面を見つめる

一見命令形のようなポジティブ
魂を救い上げていく音の集大成
感じるのは君達の心次第だから
少し手伝うだけと君は笑うけど

皆は潤いに溢れた空を見上げる
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